■剣帝テュール

 スクアーロの剣の師であり養い親。

 初めての男で血の繋がった実の叔父(スクアーロはテュールの姉の息子)。

 死亡時30代後半。世間一般的にどうかは知らないが、人よりちょっと若々しいテュールは技術・肉体ともに最盛期だった。

 スクアーロがテュールに勝ったのは16になる直前、ぎりぎり15才。

 外見はスーツの似合う落ち着いた紳士。一人称、私。

 瞳の色はスクアーロと同じ銀灰。髪はスクアーロよりも白が強く、少し長めで後ろに撫で付けている(ディーノくらい)。

 容姿はスクアーロから吊り目ときつさを取った感じで、よく似ている。が、スクアーロが黙って立っていると真っ先に「キレイ」が出てくるのに対して、「イイ男」と呼ばれる。

 体格はスクアーロが細身なのに対して過不足無く厚みがある(家光をちょい薄くした感じ)。スクアーロが女性的になわけでは無いが、やはり全体的に細面でモデル体系なのに対して、色男系。

 

 母を無くした10才くらいのスクアーロを引き取る。

 子供スクを連れていた時に戦闘になって、相手方を瞬殺したテュールがスクアーロを振り返ったら、スクアーロに切りつけられた。

 この時、スクアーロがいずれ自分を倒すほどの剣士になると予感。それと同じく激しく欲情して、スクアーロをめちゃくちゃに犯して蹂躙して血塗れになって殺し合いたいという願望に取り付かれた。

 この出来事以降、スクアーロを甥として見ることは一切無く、いずれ殺し合うべき存在(恋人)或いは弟子としてのみ扱う。

 スクアーロは戦うテュールを見て、幼さゆえにそうとわからず興奮して、とにかく躰が疼いて暴れたくて闘いたくて仕方なかった。

 互いに相手を殺したくて殺したくて、たまらなくて、闘いたくて恋焦がれた。

 お互いがお互いを殺す事を目的地とした恋愛関係。

 どちらかがどちらかを殺す事が究極の成就。

 だからテュールは最高に幸せな死を、終わりを手に入れた。

 スクアーロとテュールにとって、終わった恋ではなく、完結した恋。ある意味永遠の恋人。

 ちなみに二人が肉体関係を持ったのはスクアーロが15になる直前のぎりぎり14才の頃。恋人関係にあったのは一年間弱。(叔父さんは犯罪者)

 テュールがスクアーロを甘やかすのは強者の余裕であって保護者とか加護者意識は一切ない。

 

 スクアーロが腕を切り落としたのはテュールと決闘している最中。

 どうしても力量が及ばず、何故、どうして、なにが足りない、なにを知るべきか、学ぶべきか、なぜテュールの剣技はああなのか。とか考えて、後先考えず一日目の夜にテュールの目前で自分の腕をぶった切った。

 テュールはこれを見て、ああ、愚かな子だ、残酷な子だ。と哀しくなると同時にスクアーロのその戦いに対する貪欲さ、闘争心に歓喜した。

 

 テュスクのスクは、ザンザスに対して恋愛感情皆無。肉体関係はあれど、ほぼ兄的な愛情と忠誠心のみな。と、本人は思い込んでいる。実際は恋愛感情も混じっている。ただ、兄的思考が強いので、ザンザスの愛人、女関係に関心は無い。